A4くらいのチラシを渡されて、この情報でイベント看板作って!ていうご相談をよく受けます。
詳細な資料を渡されると、作り手の熱い思いをヒシヒシと感じ、紙面に情報をできるだけ詰め込みたくなりますが、ここはあえて捨てる美学を。
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掲載するもの、省略するもの
看板では、メインのイベントと、規模の大きいブースを大きめに扱い、小さなブースは省略しちゃいます。
全部載せたいのは山々ですが、情報が多すぎるとメリハリがなくなります。それぞれどれくらいのスペースを使うかは、主催者に確認します。
大きな文字で直球表現
会場付近を歩いている人が足を止めて5〜10分くらい看板の前に立ち尽くして長文とか誰も読みませんから、ヒネリのきいたキャッチコピーより秒で理解できる直球表現が良いです。
とにかく視読性重視なので、フォントは1〜2種類しか使いません。小さい文字は極力使用せず、パソコンのモニタで見て

スカスカでは…?
くらいでおさめると、高さ1.8mくらいになった時にちょうど良いです。 詳しい内容は、パンフレットをゆっくり読んでもらうか、WEBで見られるようにします。
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歩行者用か車用か
車道沿いに設置するような場合は、早いスピードでも読めるようもっと文字を減らします。
レストランの看板に料理写真が複数枚コラージュしてあったりしますが高速で動きながら見るとあまり印象に残りません。
おさえるポイント

- 当たり前だけど開催日とイベント名はとにかく大きく。
- 写真は被写体がよくわかる物を選びます。
写真はトリミング(周囲の余白を切り取る)をして、色合いのコントラストを調整。
写真の枚数は多すぎるとごちゃごちゃするので、枚数を絞り込みます。「肉が小さい」というクレームは実際あるらしいので、端の方に小さく「写真はイメージです」と入れること。 - 最低限、会場と時間と料金を記載。
チラシに会場までの地図やアクセス方法が書いてあっても、看板を見ている時点でもう到着しているので、看板には地図は記載しません。
◯◯県産黒毛和牛とか産地名は入れません。仕入れの都合で産地は変わる場合があります。 - 同時開催のイベントがある場合。
手品ショーのマジシャンの名前、ダンサーチームの経歴、抽選会の景品など、目をひく情報があると思いますが、足元のほうは読みにくいので詳しくは載せません。 - 主催・スポンサーはだいたい必須なので記載します。主催者の意向により大きさの指定があります。ロゴが必要かも含めて確認します。
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型にハマろうとしない
私が思いつくかぎりのポイントを書き出してみましたが、お客様によって全然違うからね。
ネットで作品例を検索してみてもいろんなパターンがあって 「へ〜、そう作るのか〜」といつもハッとさせられます。
お客様が気に入った物が「提案の正解」で、デザイナーが渾身の力で作っても、気に入らなければやりなおし。ダメ出ししていいのはお客様だけ。
公序良俗に反するような記載があれば議論するつもりだけど(今までないけど)それ以外でデザイナー同士で傷つけ合うのは時間の無駄だから、あまり口出しはしないし、されません。
たくさんの図案を見ることは、いざというときアイデアの引き金になるので、自分の仕事と関係ないものでも普段からよく見る癖をつけると、物作りがちょっと楽しくなりますよ。
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