普段書いている手書きの漢字と、パソコンやスマホで表示される明朝体やゴシック体の漢字の形が一致しないことがあります。
普段文章を読んでいると気づきませんが、校正作業をしていると字体の違いが気になります。
(校正:印刷物等の字句や内容の誤りを、チェック・修正すること)
パソコンやスマホの文字と手書きによる違い
文字には、印刷文字と手書き文字による違いがあり、どちらも間違いではないと文化庁も言っています。(10ページあたりをご覧ください)
異体字、異体文字、別体字、変体字は、標準字体以外をさすので、「印刷文字と手書きによる違い」とは意味が異なります。
楷書体(かいしょたい)とゴシック体を比べると面白い
パソコンで「楷書体」や、筆文字っぽいフォントが入っている人は試してみてください。
「令」の下が線になってるか、点になってるか、「戸」の上の横線がまっすぐな線か、点かなど調べてみるとたくさんあります。
書体によって形が違っても同じ漢字ですが、どうしても、パソコンで表示される形を出したい時、最後の手段として、漢字を「画像化」するしかありません。
イラストレーターで文字を入力して、アウトライン化(画像化)して合成します。
令和の字を見てみましょう。
菅官房長官の新元号「令和」発表が記憶に新しいかと思いますが、手書きなのに、なんであの書き方を選んだのでしょう…。
どっちが正しいのか、気になった人もいるのではないでしょうか。
令和の令の字は、下が点のほうは手書き文字、印刷やパソコンになると、点がたて線になります。どちらも間違いではありません。
間違いではないけれど、無理やり字体を変えることもできます。画像化で。
はぁ〜。時間かかった!
出来上がりだけ見ると、手間かかってるの全然わからないですよね。
どっちがいい?あっ、どっちでも良い…そうですよね。
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文字を画像化するデメリット
令和の二文字くらいなら良いけれど、画像化した文字(アウトライン文字)を含む長文を編集した時、レイアウトだだ崩れになります。
1文字1文字位置修正するの、とてもめんどくさいです。めんどくささを我慢して根気強く修正できたとしても、文字ズレ、文字抜けのミスが怖いので、あまりやりたくないですね。
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