Windowsユーザーから突然こんな依頼がありました。
Windowsパソコンを買うので、どれがいいか選んでほしい。
Macしかわからないのに!
いいのかね私で?
CADソフトの「Vectorworks2019」を使いたいので、 Vectorworksが使える条件を満たしたパソコンをよろしく!
ベクターワークスというCADソフト使えない、Windowsも詳しくない私が、パソコンにCADソフトをインストールする時に確認するポイントを1から調べました。
なぜ、私に白羽の矢が立ったかというと、他に詳しい人がいなかったからです…。
ベクターワークス2019の動作条件
CPU
Intel Core i5
MacBookProだと「プロセッサ」の項目に書いてある。
ベクターワークス2019推奨動作環境
メモリ
8~16GB以上(最小4GB)
グラフィックス
- VRAM(ビデオメモリ)
推奨2〜4GB(最小1GB) - OpenGL2.1対応グラフィックスコントローラ
- グラフィックスボード、
または単体グラフィックスを推奨 - CPU内蔵グラフィックスの場合、
Iris、Iris Proを推奨。 - Intel HD Graphicsでは正常に動作しない場合があります。
- NVIDIA NVSシリーズは、動作対象外
上の6項目を全部クリアしないといけないのか?
知らない単語が出てきて、すでに「ぎゃ〜!なんで引き受けた〜!」ってなってる。
グラフィックボードって何?
VRAM(ビデオメモリ)
GB(ギガバイト)が書いてあるところは、メモリかグラフィックスの項目だから、グラフィックスに書いてある数字を確認すれば良い。
オープンジーエル?
HPのパソコンのスペックを見てみたけど「OpenGL2.1対応」という項目がありません。
OpenGLとは、OSに左右されない、3Dグラフィックス用のAPI。
APIとは、アプリケーションをプログラミングして、他のアプリとつなぐもの(=インターフェース)
用語で悩みだすと先に進めないので、とりあえず飛ばします。
パソコンのグラフィックスタイプを確認する
HPのオンラインショップから一旦離れて、インテルのページに行きます。
インテル製品→サポート→グラフィックス・コントローラーの対応API→ココを見ると、インテル® Core™ プロセッサー の項目を開くと、すべてOpenGL3.1以上になっているのでクリア!
グラフィックスボードまたは単体グラフィックス
グラボ、グラフィックカード、ビデオカード、ビデオボードともいう。
ボードなのかカードなのかはっきりしてほしい!
グラフィックスボード
ボードタイプでパソコンの拡張スロットに増設されています。
単体グラフィックス
チップタイプでマザーボード上に取り付けられています。
CPU内蔵グラフィックス
CPUと一体タイプでCPUに内蔵されています。
HP Pavilion 15の場合は、インテル® UHD グラフィックス (プロセッサーに内蔵)と書いてある。
CPU内蔵グラフィックスの場合、Iris Proを推奨
またどこにもIrisなんて書いてません。
なんだよアイリスて。
アイリスならオーヤマしか知らないよ。
推奨だから、なくても気にしないことにする。
Intel HD Graphicsでは正常に動作しない場合があります
グラフィックスタイルに「UHD グラフィックス」と書いてある。
HDではないので、とりあえずクリア。
NVIDIA NVSシリーズは、動作対象外
読み方からしてわからない。ンヴィド??
エヌビディアと読むらしい。
コンピュータの画像描写専門の頭脳部分を作っているメーカー。
グラフィックスタイプは、インテル® UHD グラフィックス (プロセッサーに内蔵)なので、NVIDIAの部品は使っていない。
とりあえず全項目は必要条件を満たした。
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高いパソコンと安いパソコンの違い
あと、以下の項目の数値が高いほど、お値段が高くなります。
プロセッサーの数値が大きいと、動作が早くなる。
メモリ(机の広さ)の数値が大きいと、一度にたくさんのソフトを立ち上げることができる
ストレージの数値が大きいと、多くのデータが保管できる。
ディスプレイは大きいほうがいい。理由は、画像処理ソフトはツールバーが多かったり、こみいったところを拡大する場面が何度もある。画面が大きいと圧倒的に作業しやすい。
光学ドライブは必要か
安いパソコンは「光学ドライブ」がついていない事が多く、DVDやCDの再生ができません。
光学ドライブがないメリットは、持ち運ぶときの軽さ。
有料無料に限らず近頃はアプリはネットからダウンロードできるし、データはメール添付やWEBでやりとりできるので、CDを入れるところがなくても、あまり困りません。使うのは年に数回です。
しかしながら、ネット環境がない方、クラウドストレージを使えない方も存在するので、外付CDドライブはあったほうがベターです。
USBメモリでデータをやりとりすることもできますが、USBメモリからもウイルスは感染するので、ウイルス対策ソフトは入れておきましょう。
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パソコンを選ぶ基準はMacかWindowsかではない
MacBookProの仕様で「グラフィックス」の項目を見ると「Intel Iris Plus Graphics」とたった1行だけ書いてあって、Macの製品仕様のページ、全体的に余白が多いです。
初心者がパニックにならない設計。
初期iMacを買った頃からだけど、スペックについては今までちゃんと読んでなくて、実はすごいテキトーに決めていたんだな。
パソコンを買う際、特殊なアプリを使う必要がない場合、家電量販店で言われるがままに買って問題ないとは思いますが、高機能すぎるパソコンや、オプションで有料サービスの加入をすすめられる場合もあります。
お財布に余裕があったり、経費で買う時は、
よくわからんから高いの買っとこう
みたいな選び方しがちだけど、よく理解しないまま無駄にお金を払うより、初心者なら、それを教材費にあてたほうが良いです。
パソコンを購入するときは、何をやりたいのか目的を決めて、事務処理?動画製作?CAD図面製作?必要なアプリはなにか?をざっくり調べておくと、お店に問い合わせる時も会話がスムーズにいくし、不安なく決められると思います。
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